2021年8月現在の年率での計算記事となっていますが、2024年であっても年率と報酬への考え方はそこまで大きく変わりません。
カルダノのステーキング報酬は徐々に減っていく仕組みとなっており、年率の数値は目安程度にお考えください。
・2021年は年率4.5%
・2022年は年率4.0%
・2023年は年率3.5%
・2024年は年率3.0%
カルダノステークプールオペレーター(SPO)をしているNKRです。
ADAのステーキングをすることで5日に1回報酬が発生し、年率3%相当のADAがもらえます。
今回の記事はそのステーキング報酬の仕組みのお話をしていきます。
どのプールにも設定されているコストやプールマージンのことを実際に数値を見ながら比較できればと思います。
ちなみにですが、
既にステーキング委任をしている皆さんの
ステークプールのマージンは何パーセントなのか把握してますでしょうか?
把握されてる方はすごいです!
もし把握されていない方はこれを機に確認してみてもいいかもしれません。
そして、いったいプールマージンがどれだけ報酬に影響が出るのか調べてみました。
途中経過を省きたい方は《プールマージンによる報酬への影響》の方からでも見てもらえれば幸いです。
ステーキングの報酬の仕組み
コスト(固定費)
どのステークプールにも設定されているコストです。
最小は340ADAからプールオペレーターが自由に設定することが可能です。
プールがブロックを1つでも生成に成功することで報酬が入ってきます。
その報酬から340ADAをプールオペレーターがもらうことができるコストになります。
委任者がステーキングを委任したコストとかではないのでご安心ください。
プール運営をするにあたって少なからずサーバ代と作業時間も必要になるので、その最低限の労力に対してのコストを賄うために設定されています。今のところ340ADAを下回る設定はできないようになっています。
プールマージン(変動費・手数料)
こちらもプールオペレータが自由に設定でき、0%~100%と自由に設定可能です。
プールマージン100%やマージンを高く設定しているプールは、
プライベートプールでプールオペレーター用や身内だけで行いたい場合に設定することもあるみたいです。
だいたいのプールマージンは0%~5%程度だと思います。
プールがブロックを1つでも生成に成功することで報酬分配の際に、
プール全体の報酬からプールマージン分を、プールオペレーターがもらうことができます。
今までの実績やオペレーターとしての技術力、情報発信といった
プール運営+αをしているプールはマージンを設定しているイメージがあります。
実際に数値で見てみよう
なんとなくでもコスト(固定費)とプールマージン(変動費)のことは分かってもらえたかと思います。
ここからは実際に例を出して説明していきます。
前提条件として、
コストは最小の340ADAで固定です。
1ブロックの生成に成功するとプールに725ADA入ってきます。
飽和を30%に設定して1エポックに19ブロック生成したことにします。
ステーキングしている方は自分の報酬にも関わってきますので、ぜひついてきてください!
ステークプール飽和30%の場合(メインの話にいくための準備情報)
まずはそれぞれのマージン設定した場合の委任量別で報酬を出してみました。
マージンの影響で年率も変わってきます。
- マージン0%-年率5.16%
- マージン1%-年率5.11%
- マージン2%-年率5.06%
- マージン3%-年率5.01%
- マージン5%-年率4.90%
年率の確認がしたかっただけなので、マージンX%-年率Y% の表はなんとなく眺めてもらえば大丈夫です。
マージン0%-年率5.16%
報酬結果
マージン1%-年率5.11%
報酬結果
マージン2%-年率5.06%
報酬結果
マージン3%-年率5.01%
報酬結果
マージン5%-年率4.90%
報酬結果
プールマージンによる報酬への影響(今回の記事のメイン)
年率が変わるのは分かったので、それがどれだけ影響があるのか、
マージンによって報酬への影響が分かるよう表にまとめてみました。
差分はマージン0%とマージンX%の差分です。
1回の報酬
1回の報酬では委任者の報酬への影響はそこまで大きく差はないようにみえます。
1ヶ月の報酬
1ヶ月となると100万ADAの委任にて、マージン0%とマージン3%を比較すると106ADAの差が出てきました。
1ADAが150円だとすると15,900円程になります。
6ヶ月の報酬
半年となると100万ADAの委任にて、マージン0%とマージン3%を比較すると127ADAの差が出てきました。
1ADAが150円だとすると19,050円程になります。
1年の報酬
1年となると100万ADAの委任にて、マージン0%とマージン3%を比較すると254ADAの差が出てきました。
1ADAが150円だとすると38,100円程になります。
マージン2%でも169ADAの差になります。
マージン1%で84ADAになるので、この辺りが個人的な許容範囲内かなと感じました。
皆さまの許容範囲は何パーセントだったでしょうか?
マージンで報酬は変わるのか?変わらないのか?
人によって感覚もそれぞれだと思いますが、
個人的には表を見て分かるとおりマージン1%程度では報酬の影響はそこまで大きくないと思いました。
100万ADA委任者でプールマージン0%と5%の場合を比較すると流石に影響があると思いましたが、
マージン1%以下であればあまり気にしなくてもいいのかなと感じました。
ただ、今はまだ1ADA150円程ですので、あまり気にしなくて良いという結果ではありますが、
今後500円、1,000円と値上がりするとなると話が変わってくるかと思いますので、そこはご了承ください。
まとめ
プールマージンによって報酬の年率はもちろん変わってしまいます。
- マージン0%-年率5.16%
- マージン1%-年率5.11%
- マージン2%-年率5.06%
- マージン3%-年率5.01%
- マージン5%-年率4.90%
委任量次第でも変わってきますが、マージン1%以下であれば、あまり気にしなくてもいいのかなと感じました。
マージンの影響が分かりやすくでてくるのは10万以上のADAを保有している方でしょうか。
100万以上のADA保有者は割と気にする必要がありそうです。
ただ勘違いしてほしくないのですが、
プールマージンが高いと駄目なプールなのかというと、答えは『No』です!
プールマージンを設定しているプールはただ設定しているのではないです。
これまでのプール運営の実績やプログラミングであったり翻訳や発信と様々な活動をされています!
プールマージンを設定することで、その分プール運営をしっかりされている方もいらっしゃると思います!
Cardanoに関する疑問点や記事に対する意見(肯定・批判・どちらでも)でも、
何かありましたらTwitterでDMしていただければと幸いです。
HOMEの方でも、プール運営について記載しておりますので良かったらご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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